2023年3月、4年に一度の統一地方選挙が始まりました。今回の統一地方選では県内25市町村で4,301カ所に掲示板が設置され、秋田市をはじめ各市町村のポスター掲示板に当社の秋田県産杉合板が使用されています。
秋田市では掲示板は572カ所に設置されます。掲示板の裏面には秋田県産材の使用基準を満たした製品に貼られる認定シールとJAS規格の品質を満たすことを保証するJAS(日本農林規格)マークが印字されています。
県産杉合板の掲示板は雨風に耐えられる強度を持ち、画鋲とシールの両方が使えることからポスターをしっかりと掲示することができ、候補者の訴えや思いを有権者に伝える役目を果たします。
森林県である秋田県の森林は50年生を超えて本格的な利用期を迎えており、森林資源を活かすため主伐と再造林の推進が必要となっています。掲示板に秋田杉を活用していくことは、森林資源の循環利用が進み、地球温暖化防止に大きく貢献することになり、県内の林業・木材産業の成長産業化にもつながります。
掲示板は使用後に各自治体でゴミ箱など別の資材として再利用され、最終的には当社でバイオマス発電の燃料として加工することで新たな合板を作るためのエネルギーになります。木材を様々な形で段階的に利用していく「カスケード利用」はCO2を長期間にわたり固定できるため、CO2など温室効果ガスの削減に大きく貢献することができます。
地球規模では気候変動による環境の変化による影響や国内では物価高騰や少子化への対策など大きな課題があります。地方から着実に課題に対応していくことが求められており、今回の統一地方選は重要な選択となります。
県内各地の秋田県産杉合板の掲示板が各候補者の考えや投票日もお知らせしていますので、掲示板を通して選挙への関心や投票率が高まることを期待しております。
当社が製造する国産材合板をはじめとする伐採木材製品「HWP(Harvested Wood Products)」の持つ炭素貯蔵力は2050年カーボンニュートラルの実現、脱炭素社会の実現に大きく貢献できます。また「森林・林業基本計画」で策定された合板用材の国産材利用量年間700万立方メートルの目標を目指して、「GO(合板)!700!」を新たにキャッチフレーズとして掲げています。
当社は、国産材合板のさらなる活用を通して、林業・木材産業を成長させ、地球環境の保護、地域への貢献を果たしてまいります。