三国合板合同会議が6年ぶりに日本で開催

 2024年9月17日、日本・インドネシア・マレーシアの3カ国による「第24回三国合板合同会議」が東京都内で開催されました。インドネシアのアプキンド(APKINDO)、マレーシアのサラワク木材協会(STA)、サバ木材産業協会、日本からは日本合板工業組合連合会(日合連・JPMA)と日本木材輸入協会(JLIA)の5団体が参加し、各国の市況報告がなされた他、合板を取り巻く現状や課題、森林資源の保護や環境保全の取り組みなどについて意見交換が行われました。

 当社社長の井上篤博が日本合板工業組合連合会会長として出席し、日本の合板製造業界を代表し挨拶しました。3カ国はアジア地域の森林大国として、合板をはじめ木材業界を牽引してきた歴史を振り返りながら「日本・インドネシア・マレーシアの3カ国は良き競争相手、良きパートナーとして様々な課題に協力して取り組んでいくことが求められている。3カ国ひいては世界の持続可能な森林のために連携と協力の道を模索していきたい」と協力関係を更に深めていく必要があると述べました。

3カ国が連携して様々な課題に取り組んでいきたいと述べた井上会長
合板メーカーや商社、問屋関係者なども出席

 世界的にみるとロシア・ウクライナ、イスラエル・ガザでの戦争による情勢の不安定さや日本国内での物価高騰など見通しのつかない情勢の中で、合板製造を取り巻くビジネス環境が極端に厳しさを増しています。一方で地球環境の保護のための森林資源の循環利用の必要性の高まりに対しては木材の利用拡大を欠かすことができません。脱炭素社会の実現に向けて合板をはじめとする伐採木材製品「HWP(Harvested Wood Products)」の持つ炭素貯蔵力は大きな役割を果たします。
 当社はこれからも『植える、育てる、収穫する、上手に使う。そしてまた植える』という永遠の緑の循環を守り、森林資源、木材産業の持続可能性を見据えながら木材利用の拡大に努めてまいります。

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